以前にも書いたが2018年のLOUD PARK開催見送り、2019年のEvoken de Valhall Production事業休止発表、2020年のコロナショックは実に経済を回すことの重要性や問題ごとをよく教えてくれる。

この際だからみんなして経済的なことをしっかり抜かりなく頭にたたき込んでおこうと言いたい。ここでまた徹底的にヘヴィメタルの話題で経済の話をしよう。
日頃の人々の様子を見ていて「この人は経済的な問題への理解が欠けている」と言わざるを得ないと思えることが多々ある。そういったことを話題に挙げ、経済に対する理解を促したい。


~METALLICAが来日しない理由を考える~
ご存じヘヴィメタルの頂点に君臨する超大物バンドMETALLICA。よく来日公演を待ち望まれているが2013年を最後に一向に来日公演が行われない。2016年には10thアルバム「HARDWIRED…TO SELF-DESTRUCT」を発売したがそのツアー日程に日本公演は一向に組まれないままだ。これは何故なのだろうか?

まあ2019年にジェイムズ・ヘットフィールドが依存症を再発してリハビリのためにツアーをキャンセルしないといけなかったのとコロナウイルス問題での自粛というのがあるのだが、でも何よりの壁は経済的な問題だ。日本でのMETALLICAのライブは“ペイ”できそうにない(伊藤政則談)。METALLICAのギャラに見合う分だけの利益が発生しそうにない、赤字になる可能性大ということだ。

特に「HARDWIRED…TO SELF-DESTRUCT」に伴うツアーはセットの規模が凄まじく大きい。大金がかかってることは誰の目から見ても明らかだ。しかも日本は島国であるためセットを持ち込む費用がまたかさむ。アメリカ大陸やヨーロッパ大陸をツアーするのとはまたわけが違う。

この規模のライブをペイするにはどれだけの集客が必要だろうか。まあ客目線で予想するしかないが東京ドームを軽く埋めるぐらいの集客力が必要ではないだろうか。
だがMETALLICAは日本での動員力はそこまでではないだろう。2010年にさいたまスーパーアリーナで来日公演を行ったときなんかは上段部閉鎖のアリーナモードを埋める(1万5千人程の動員)のでやっとだったのだから。

「なら予算を抑えた規模を縮小しての日本ツアーをしてもらったらどうか?」といった声が聞かれる。
そんな簡単に機転や融通は利かないだろう。他のどの国もあの超大規模なセットでしっかりペイできている。それなのに日本だけわざわざ特別に規模を縮小してあげるなどそんな都合良くいかないだろう。

そしてMETALLICAを呼ぶのに物凄いお金がかかることに対して「METALLICAは金の亡者か」「一生遊んで暮らせるだけのお金があるんだから安く来てよ」といった声を上げる人を筆者はいくらか見かけたりした。

ちょっと待て。METALLICAがツアーをしてお金が行き渡るのはMETALLICAのメンバーだけではないということを頭から抜けていないかと。
METALLICAほどの超大物ともなればツアーを行うと百人単位のスタッフが動くことになる。その人達の給料も払わないといけない。METALLICAは大勢の職員も支えているのだ。METALLICAのメンバー自身は一生遊んで暮らせるほどの大金持ちでもそのクルーはそうではないし会社を支えなければならない。大物は多くの人々の人生を抱えた責任重大な役目であらゆる人々のためにもしっかり稼がないといけない。
それにMETALLICAのメンバー自身は個人的によく寄付を行っている。METALLICAのギャラがいくら高かろうと彼らを金の亡者と言うのは筋違いである。

ちゃんとペイできないのに日本国外からメタルバンドを呼んで日本ツアーを行えばそれこそEvoken de Valhall Productionのように多額の負債金を抱えてしまうハメになる。そういった様子を見ればいかにお金を稼ぐ、利益を出すことの重要性がよくわかるであろう。
まさかこの期に及んでまだ「お金より気持ちが大事」とか綺麗事を言う能天気な人はいないだろうか。もしそんな思想の人がいるのならもう一度よく状況を見直して考え直してほしい。何百万、何千万と借金を抱えた人を目の当たりにして「お金より気持ちが大事」だなんてことが言えるのか?言えるのであればあなたがEVPに代わってプロモーター業をやりなさいってもの。ビジネスは母の日のプレゼントみたいな精神では到底務まりはしない。

METALLICA以外にもRAMMSTEIN、SYSTEM OF A DOWN、AVENGED SEVENFOLD、VOLBEAT、FIVE FINGER DEATH PUNCHといった大物メタルバンドなんかも同様の理由で長らく来日公演が行われずじまいだと思われる。願わくば彼らも皆、日本での人気、来日公演の需要が高まるようどうにかしたい。

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