いつもなら8月といえばSUMMER SONICなどの夏のビッグイベントが盛んに行われているところである。
2020年、SUMMER SONICは東京オリンピックの影響で開催はせず、代わりに9月にSUPERSONICというバージョン違いのサマソニを行う・・・

予定であったのが2020年はコロナウイルスの流行によってSUPERSONICも東京オリンピックもビッグイベントがみんな開催を見送るという、想定外すぎる展開となってしまった。

というわけで今は一日も早いコロナ問題沈静化を願いつつ過去の思い出に浸ったりでもしよう。
僕も夏はよくサマソニに行っていたが、ここでサマソニで観たアーティストで特に良かったライブを挙げてみる。
サマソニ歴代ベストアクト


No.10:NINE INCH NAILS (2018)

2005年にヘッドライナー、2009年にセカンドヘッドライナーをやったりもしたNIN。2018年はSONICMANIAのヘッドライナーと大阪サマソニのセカンドステージのヘッドライナーを務めていた。
眩しいライティングに流石と思える貫禄でした。


No.9:MEGADETH (2014)
サマソニに二度出てるMETALLICAとよく比較されるバンドといえど、こんなオールジャンルのフェスに出るイメージが無かったので彼らの出演は大勢の人々を驚かせた。
当時5年ぶりの来日で大阪公演はLOUDNESSの高崎晃ゲスト出演と話題性抜群。この年のMEGADETHはフェス出演をいくつもキャンセルするわ、デイヴ・ムステインはコンディションが悪く9月からは体調不良で8週間も静養するわ、このライブの直後にクリス・ブロデリックとショーン・ドローヴァーが脱退したりと散々な状態だったのだが、最後にせめてこのラインナップで日本でライブがしたいと強く思っていたのか、日本のファンへの思いやりでこの来日公演を強行したのではないかと勘くぐったり。


No.8:METALLICA (2013)

過去20回行われてきたサマソニの中でも特にラインナップの評価が高かった2013年。METALLICAとLINKIN PARKと同日出演というのは海外のビッグフェスにも引けを取らないクオリティー。大変色濃い時間を過ごせた。
・・・のだが、これ以降METALLICAの来日公演は一切行われていないのが辛い。日本はもっとMETALLICAのファン人口を増やす必要がある。


No.7:BULLET FOR MY VALENTINE (2016)
この年二度目の来日だったBFMV。4月にcoldrainとNOISEMAKERとゲストにして行った日本ツアーは「VENOM」完全再現に東京公演はマット・タックがライブ中に体調を崩して残り3曲残して終了とファンが不完全燃焼する内容だったが、こっちではバランスの良いセットリストにパイロを派手にガンガン放ったりとあの不完全燃焼な内容を取り返すかのようなファンの期待にしっかり応えたライブだった。


No.6:BABYMETAL (2019)
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2012年からサマソニの定番出演者となったこのグループ。何度も観てきたが一番良かったのは単純に考えてセカンドステージのヘッドライナーで出た2019年。
というのもそれ以前までBABYMETALはフェスや何かの前座で出ると何の仕掛けもないライブだったので、ここではパイロもスクリーンも持ってくる単独公演に近いオシャレなライブだった。


No.5:NICKELBACK (2018)
この年のセカンドステージのトリ。海外ではアンチの多い売れ線バンドとよく見下されてるようだがやっぱり日本人にはその感覚は理解不能。どう見ても普通に良いライブだった。


No.4:SLASH (2010)

当時GUNS N' ROSESから離脱中。超豪華ゲストのソロアルバムをリリースして、ツアーはALTER BRIDGEのマイルズ・ケネディーをボーカルにすることにしたシルクハットがトレードマークのギタリストさん。
この前の年はGUNS N' ROSESが来日公演を行い僕も行ったのだが大遅刻&無駄に長いライブで最後までいると終電逃してしまうのでNightrainやParadice Cityなどを聴かずして退散、あのときの不完全燃焼ぶりをこのSLASHのライブで取り返すことができた。
幕張公演では1曲共にレコーディングしたB'zの稲葉浩志、大阪公演では同ステージ出演のマイケル・モンローが飛び入りしてまた盛り上がった。


No.3:B'z (2019)

サマソニ日本人初ヘッドライナーと大きな話題をかっさらった彼ら。やはり日本の音楽界の頂点に君臨するアーティストは伊達じゃない。
この年の彼らはBURRN!誌の表紙を飾って頭の固いハードロック/ヘヴィメタルのファンからウダウダ文句を言われていたが、このライブを観て「やっぱり頭の固い奴らは何もわかってないな」と思えるロックなライブだった。


No.2:GRANRODEO (2017)
大阪公演のみ出演。アニメ界隈の人達だがその演奏はとことんラウドでメタリック。このとき僕は彼らの曲を数曲しか聴いてない、浅い知識と軽い気持ちで観に行ったのでメタルフェスでも通用するであろうパフォーマンスに衝撃を受けた。


No.1:BRING ME THE HORIZON (2019)
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日本の音楽シーンのガラパゴス化が進んでばかりの2010年代。このBMTHもまた日本と日本以外の国で人気・知名度が大きく隔たりを生じてきてもう来日してくれないだろう・・・

なんて思ってたらここで久々の来日。しかもド派手で強烈なライブとBABYMETALやhydeと携わってCMにも出演するという話題性で一気に日本での人気を上昇。ガラパゴス化が深刻なこの状況に希望の光をもたらしてくれた。



おまけ:観れなかったことが悔やまれるアーティスト
当時の自分が貧乏だったりしてサマソニに行くことを断念した年が結構ある。これを観なかったのは一生後悔し続けるであろうアーティスト。


FIVE FINGER DEATH PUNCH (2009)

初来日公演。彼らはここから10年ぐらいするとメタルシーンのトップに君臨する。ちゃんと早いうちから注目して話題にすべきバンドであった。


THE PRODIGY (2015)

2019年にキース・フリントが自殺。LINKIN PARK同様、もう二度といつもの彼らは観られない。


SLIPKNOT (2005)

初期のサマソニでよく活躍していたSLIPKNOT。このときまだ僕はメタルも洋楽も初心者でサマソニのこともよくわかってなかった。あと1年以上早くこういう音楽の良さに目覚めていたらと思う。


X JAPAN (2011)

この年に起こった東日本大震災とこの一ヶ月前に突如亡くなったTAIJIを追悼したことでも話題に。観ていたら自分の中のサマソニ歴代ベストアクトの一つになっていたに違いない。


METALLICA (2006)

「MASTER OF PUPPETS」完全再現というスペシャルなライブをやったのはLOUD PARKも誕生したこの2006年。このときMETALLICA以外にもAVENGED SEVENFOLDとSTONE SOURが初来日というメタル好きなら行かないと死ぬほど後悔し続けるものだった。
当時自分がお金を稼ぎたくても稼げない酷い生活環境でいたことを物凄く悔やんでいる。








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